三菱トッポBJRターボAT この車のエンジンがストール(エンスト)するという話題です
長い話題ですが
同じ症状がある人のために
もう乗ってる人も少ないですが
顛末を書いておきます
原因が解るまで苦労しました
型式 GF-H41A
エンジン型式4A30
パジェロミニも同じエンジン
4気筒20バルブエンジン
とても元気がいいエンジンですが
燃費は市内で10キロ
夏場だと8キロ
遠乗りだと15キロ
13万キロ走ってますが
ミッションすべりがあるくらいで
問題はなかったのですが
2年ほど前から坂道の登りでだけエンジンが止まるという症状が出始めました
登りの直線でだけ止まります
坂道でエンジンが止まるのはけっこう恐怖です
アクセルが無反応になって止まります
右に左にカーブの登りでは症状が出ません
アクセルと踏んだり緩めたりでは症状が出ません
まず三菱の福岡にある営業本社に電話してみました
私 「同じような症状を経験したことがありますか?」
三菱フロントさん 「持ち込んでいただかないと解らないです」
毎日 休みもなく働いてるので
三菱の工場に持ち込む時間もありません
次に三菱自動車本社にメールしてみました
メールの返事は
「リコールで そのようなリコールは上がっておりません」
どちらもつれない返事^^
他にも整備経験者に聞いてみたら
A「コンピュータでしょ」
B「燃料ポンプでしょ」
C「タービンでしょ」
エンジンが止まるときの雰囲気は
燃料が来なくなってる感じ
と
油圧が上がらなくなってる感じです
コンピュータなら平地でも症状があるはずですが
平地でどれだけエンジンをぶん回しても問題はない
燃料ポンプなら平地でも症状があるはず
タービンは
今の時代のタービンにはセンター軸に水冷却があり
昔と比べて寿命が長くなってる
タービン回りにもオイル漏れもない
加速時のターボ音も問題がない
オイルが燃えて出る白煙もない
スロットルボディ周辺も
はずして点検してみて問題がない
ボディの中もとても綺麗
ボディ周辺に問題があるなら
アイドルが落ち着かないはずである
ターボパイプもすべて問題がない
エンジンの自己診断スキャナを持ってるとこにも行ってみたが
三菱は対応してないスキャナで
でもスキャナが使えても
どう考えても電気系統ではないので
コンピュータも記憶してないだろう
登りの加速時にだけエンスト
車のフロントが上がってる時にだけエンスト
でもすぐにエンジンはかかります
この時点での結論は
「燃圧レギュレター」 か
「オイルポンプの吸い口詰まり」
だと予想してました
燃圧レギュレターの弁不良なら
交換部品はそれほど高くない
フロントが上がってる時にだけ弁の不良かも知れない
と思いつつ
ここで
冬になると症状が出やすい
ってことに気が付きました
こうなると弁の不良ではない
と
最後にオイル問題だと結論が出ました
オイルを吸う口がスラッジ(ゴミ)で詰まって
車の前が上がるとオイルを吸いにくくなってないか?
しかし
エンジンオイルはちゃんと管理してるので
オイルの吸い口がドロドロで詰まってるってことも考えにくい
そして
オイルとエレメントをフラッシュングのつもりで交換
しかしまだ症状が出てる
ここで考えたことは
オイルパンにスラッジがたまってて
オイル交換では排除しにくいのではないか?
つまり
エレメントを交換してもすぐに詰まるのではないか?
坂道で加速すると
エンジンオイルはオイルパンの後ろ側に溜まってしまう
オイルパンの前側に吸い口がある場合
オイルをすいづらい状態なら油圧低下が起こるはず
そして
エンジンフラッシングを終わって
またオイル交換
今度は高級ターボオイルを入れてエレメントも交換
「これで駄目ならオイルパンをはずして掃除しよう」
完全に直りました
原因の結論は
オイルパンのスラッジ と オイル
フラッシングでかなりスラッジが出たはず
そしてその昔
ターボ車にはターボオイルを使えってのが常識でした
その頃はタービン軸が壊れやすいからでした
今回の症状では
ターボ車はエンジンにオイルを供給するだけではなく
タービンにもオイルを使うので油圧は高回転でも安定が必要で
エレメントが詰まり易い状態だと
エンジン側の油圧が低下してしまう
なのでサラサラのターボオイルが必要
製造時に
オイルは3リットルが規定ではなく
4リットルにするべきだし
オイルの吸い口は後ろ側にセットするべき
冬に症状が出易かったのは
エンジンが温まってない時にはオイルがまだ硬く
スラッジで詰まり易いエレメントをなかなかオイルが通過しにくい
ってことでした
次にまた症状が出たらオイルパンをはずします
現在エンジン快調で
以前の加速に戻ってます^^
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